2011-11-18

安全は金で買えるのか?

 危機管理としての言葉に「安全を金で買う」というものがあります。
 日本は「水と安全がタダ」という言い方もあります。
 日本以外の諸外国全てが日本より治安が悪いと思って差し支えないくらいに、日本で日本人が生活するに当たって緊張感は不要ですね。

 フィリピンは諸外国の中でも治安が悪い部類に入るとされています。
 しかしながら紛争地域ではないので、一般旅行者がいきなり命を落とすとしたら、それは交通事故くらいのものだと私は思います。
 スリや置き引き、あるいは強盗に遭ったとしても、抵抗しなければ命は取られないでしょう。

 私はバックパッカーに近い旅行を好むので、現地の庶民に触れ合う旅を良しとします。
 いくら安全であっても、車やバスの窓から眺めるサファリパークでは満足できません。
 観光客用に用意されたオプショナルツアーでは、せっかく現地に足を運んだ意味がないと思ってしまいます。
 例えば、遊園地に行って絶叫マシンに乗らない。競馬場に行って馬券を買わない。釣り堀に行って釣りをしない…ようなものです。

 マニラに行って移動手段はタクシーだけとか、食事はホテルの中だけなんて私には考えられません。
 高級ホテルに泊まればホテル内は非常に安全ですが、そこに出入りするだけで自分は金持ちであると周りに宣言しているようなものですから、徒歩での移動は極めて危険になります。よってホテルマンがナンバーを控えたホテルタクシーしか使えません。タクシードライバーが強盗に早変わりするからです。
 LRTやMRT(メトロマニラ内を走る高架鉄道)ではスリの危険はありますが、気をつけていれば大丈夫です。
 ジプニーも同じで、財布と携帯に注意していれば問題ありません。ただし、時間帯と路線によってはフィリピン人でも嫌がる場合もありますね。
 交通事故や強盗に遭ったら、アトラクションとして楽しんでしまうのが、私こき麻呂の海外旅行です。出発時点で腹はくくってあります。もちろん保険には必ず入ります。(^-^)v

 高級ツアーで安全を金で買った旅行をしても、それは私の海外旅行ではありませんから、私は私なりの危機管理をしています。
 まず金持ちに見られないように、時計と携帯は安物。カジノや入国管理局などのドレスコードのある場所以外は、基本はTシャツに短パンとスポーツサンダルです。
 財布は後ろポケットに入れない。通常は札もコインも裸でポケットに入れる→財布を開くところを見せない。
 空港〜ホテル以外は手ぶらで歩く。暗がりを1人で歩く時は、いつでも走れる用意をしておく(最近は体重増加で走れませんが)(≧∀≦)。
 大金は持ち歩かない。安ホテルではセーフティボックスに金を入れない。この、部屋の中のセーフティボックスは、高級ホテルのものは比較的安全かも知れませんが、ホテルの従業員には簡単に開けられてしまいますので、外出中に現金を入れておくのは危険です。もし使うとしたら、女性をお持ち帰りした時の用心ですかね。(^^;)
 日本語の呼び掛けに反応しない。物売りは無視して早足でやり過ごす。
 警官に声を掛けられても無視する。マニラの警察官は日本人と見ると言いがかりを付けて小遣い稼ぎをしてきます。(^^ゞ

 ATMでペソを引き出す時や、マネーチェンジャーで両替する時も、盗られても支障のない1万円か2万円程度にしています。
 日本人旅行者が行かない安宿や安飯屋、自転車にサイドカーを付けたペディキャブなんかを使ったりしていると、たかりの子供すら寄って来ません。(≧∀≦)
 安全を金で買わないフィリピン旅行を、私こき麻呂は強くお勧めいたします。

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